賢く資産を増やす『NISA』と『つみたてNISA』の活用術

NISAを利用するメリットを紹介していきますが、2023年までの制度とないます。

口座を開設できるのは2023年が最後ということになりますので注意してください。

NISAってどんな制度?

NISAとは運用益や配当金などに税金がかからない「少額投資非課税制度」のことで2014年から始まりました。

原則、株式や投資信託を売って利益が出ると20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で取引した投資商品の売買益や配当金、分配金には税金がかかりません。

例えば10万円の売買益が出たとしても、課税口座では20,315円の税金がかかるため8万円弱が実際の利益となりますが、NISA口座であれば10万円が利益となります。

NISA口座で購入できる商品は「上場株式」「株式投資信託」「ETF(上場投資信託)」「REIT(不動産投資信託)」などとなります。

国債などの債券、公社債投信、預金や保険、FXなどは対象外です。

NISA口座では1人年間120万円まで投資することが可能です。

5年間の非課税期間となりますので、その間の売買益や配当金、分配金には課税されません。

年間120万円が上限なので、2019年の1月に120万円の株式を購入して、2月に売却したとしても、2019年はもう投資できる枠は残っていないことになります。

反対に2019年は100万円しか購入しなかったとしても2020年に20万円を繰り越すということもできません。

もちろん毎年120万円を必ず投資しないといけないわけではありませんが、毎年120万円投資したとすると5年間で600万円投資することが可能です。

つみたてNISAはどんな制度?

2018年より新たに始まったつみたてNISAも、先にご説明したNISAと同じく売買益や分配金に税金はかかりません。

NISAとの違いの1つは購入できる商品です。

つみたてNISAの口座では「上場株式」などは購入できません。

購入できるのは「投資信託」と「ETF」です。

但し、「投資信託」ならなんでも購入できるのかといえばそんなことはありません。

金融庁が定めた基準を満たす投資信託とETFのみが購入可能です。

金融庁のサイトにつみたてNISAで購入できる商品のリストがあります(2019年5月7日時点で投資信託160本・ETF3本)。

他にNISAと違うところは非課税期間が20年というところです。

2018年から制度が始まりましたので2037年までの制度ということになります。

つみたてNISAの上限額は年40万円です。

つみたてていくことが条件です。

年間で40万円までつみたてられますので、毎年上限までつみたてを行うと20年で800万円まで投資できることになります。

金融機関を選ぶポイント

NISAの非課税期間は5年、つみたてNISAの非課税期間は20年です。

その間金融機関とは長いお付き合いとなりますので、口座開設にはいろんな視点から考えて、ご自分に合った金融機関を選ぶことがポイントとなります。

金融機関の変更は可能ですが、変更したい年に変更前の金融機関の口座で商品を購入していた場合はその年の変更はできませんし、変更には時間がかかります。

変更前の口座で保有している株式や投資信託を変更後の金融機関の口座に移すこともできません。

このようなことからできるだけ金融機関の変更は避けた方がよいことがわかります。

NISA口座とつみたてNISAの口座は日本国内に居住する20歳以上の人であれば開設できます。

但し、1人の人がNISA口座とつみたてNISA口座を開設することはできません。

どちらか1つの選択となります。

品揃えの点でご自分が購入したいと考える商品があるのかどうかということが金融機関選びのポイントとなります。

あらかじめどういう商品を買いたいかということをはっきりさせておくのが良いでしょう。

口座開設と注意点

口座は銀行や証券会社などで開設できますが、株式は証券会社でのみ購入が可能ですので、株式を購入したいと考えているのであれば、選択肢は証券会社ということになりNISA口座を開設します。

投資信託のみでよいと考えるのであれば、証券会社以外でも問題ありませんし、NISA口座でもつみたてNISA口座でも可能です。

投資信託などを利用するときに金融機関の総合口座が必要なのですが、「総合口座」開設と同時にNISA口座もしくはつみたてNISA口座を開設できます。

しかし、税務署の確認もあるため手続きが完了するまで1ヶ月前後かかります。

NISA口座やつみたてNISA口座を開設する際の注意点は、配当金や分配金の受け取り方法です。

配当金や分配金も非課税になりますが、受け取り方法を「株式数比例配分方式」(証券口座で受け取る方法)にした場合に限られます。

口座開設の際にはくれぐれも他の方法を選択しないように気を付けましょう。

『NISA』と『つみたてNISA』どちらを選べばいいの?

これまで投資に縁がなかったというような投資初心者の方であれば投資信託をつみたてていける『つみたてNISA』をおススメします。

つみたてNISAでは「ドルコスト平均法」を使って投資信託をつみたてていきます。

「ドルコスト平均法」とは毎回同じ金額で投資信託を買い付けていくことにより、その投資信託が安い時は多くの口数を、高い時は少ない口数を買うという方法です。

ドルコスト平均法であれば投資で重要と言われる“タイミング”を計る必要がありません。

最初に商品を選んだらあとは毎回決まった金額で買い付けていくだけです。

20代、30代の方であれば全世界の株式を中心とした投資信託を買い付けていくのが良いでしょう。

つみたてNISAは20年間非課税ですが、ご自身の状況によってはいつ解約しても構いません。

一方、投資に馴染みがある、株式投資に興味があるなどの方であればNISAを選ぶのもよいでしょう。

購入できる金額は年間120万円ですが、株式であれば業種の異なる何銘柄かを買い、配当金をもらいながら5年間値上がりを待つという方法もあります。

他にも60代、70代で資産形成というよりも資産を減らしたくないという方であれば、比較的高い分配金が望めるREIT(不動産投資信託)を購入し、分配金を受け取ることもできますし値上がり益も望めます。

『NISA』か『つみたてNISA』を選ぶのはいろいろな側面から考えることが重要です。

どちらも損失が出た場合はメリットがありません。

制度をよく理解した上で上手に活用しながら資産を増やしていただきたいと思います。

著者情報

人物
氏名 中村真里子
職種 ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士
専門分野 資産形成・資産運用
社会保険
家計管理
保有資格 CFP・1級、ファイナンシャルプランナー技能士、社会保険労務士