融資と借金の違いとは?メリット・デメリットで理解を深める

「お金を借りる」という意味で「融資」「借金」という言葉を聞くことがあると思います。おそらく実際にお金を借りたことがない方からすると、この2つの言葉の違いをよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

「融資」も「借金」も「お金を借りる」ことに違いはありませんが、目的や借りることができるお金の上限額などに違いがあります。

「融資」と「借金」の意味の違いをきちんと理解せずに、混同してしまうと。借り入れが必要になったときに最適な方法を選択できない可能性があります。

そこで今回は「融資」と「借金」の目的や借りられる金額の上限額などの違いと、「融資」と「借金」、2つの方法でお金を借りるためのメリット・デメリットなどを紹介します。

融資と借金は何が違うのか

基本的には「融資」と「借金」はどちらも、お金を借りる際に使われる言葉ですが、「融資」と「借金」では利用目的や限度額など異なる点があります。

「融資」と「借金」の主な違いを下記の表にまとめました。利用目的・限度額・金利・審査の4つの違いについて説明します。

(1) 利用目的の違い

「融資」とは、主に事業用の目的に対して、金融機関が資金を貸し出すことです。つまり、消費者金融や銀行などの金融機関(お金を貸す側)が「資金を融通する」という意味で使用する言葉、ということになります。

対して「借金」は、設備を増やす、雇用を増やすなど、お金を借りる目的が「事業用」ではなく、「消費」を目的とした場合に用いられます。

お金を借りる目的は人によって様々ですが、「生活費が足りないため」「高い買い物をするため」「交際費や娯楽費のため」などが当てはまります。

(2) 借入可能額の違い

「融資」と「借金」は目的が全く異なるため、借入ができる上限額にも大きな違いがあります。

「融資」は、融資を受ける人の状況や、どこから融資を受けるかによって借りることができる金額は変動しますが、数千万円もの金額を借りることができる可能性があります。

例えば、これから事業をスタートする方が日本政策金融公庫で融資を受ける場合、新創業融資制度という融資制度を利用した場合には、3,000万円(うち運転資金1,500万円)が上限額となります。

「借金」として借り入れを行う場合、一般的な消費者金融やカードキャッシングで借りられる額は最大でも500万円程度です。

(3) 金利の違い

金融機関から「融資」を受けた場合、条件や利用する商品によっても異なりますが、おおよそ1~3%程度の金利となります。

日本政策金融公庫の新創業融資制度の場合には、基準利率が2.51~2.70%(令和元年7月1日現在年利%)です。条件によっては1.11%で融資を受けることができるケースもあります。

一方、カードローンなどを利用し借り入れをした場合、金利はおおよそ10~15%程度になります。融資と比べると金利が高くなるため、返済計画が滞ると、返済額が大きくなってしまうことがあるので注意しましょう。

(4) 審査の違い

「融資」も「借金」も借り入れのために、審査を通過しなければいけません。ただし、審査の厳しさには差があり、「融資」の方が通過のハードルが高くなります。

融資審査で確認すべき項目融資では、事業計画や決算書など事業における数字と、経営者の方の信用情報などが審査対象となります。なるべくスムーズに融資の審査を通過するために、以下の項目を確認しておくとよいでしょう。

  • 過去の信用情報に問題がないか
  • 公共料金や電話料金の支払い遅延がないか
  • 税金の支払いに遅延がないか
  • 自己資金はいくらあるか
  • 事業計画は明確になっているか

政府系金融機関である日本政策金融公庫の融資審査に落ちてしまう人の理由や落ちてしまった場合の対処法などを下記記事に詳しく記載しています。
https://jfc-guide.com/financing-guide/9038/#i-2

借金(カードローン等)の審査項目

カードローンなどで「借金」をする場合の審査も、年収や信用情報の確認など個人の返済能力を見られることになりますが、「融資」の審査よりも簡易的な内容になります。

消費を目的とした借金は、審査スピードが早いという特徴があり、カードローンやキャッシングの多くはスコアリングシステムという審査方法で審査が行われています。

もし審査が通らない場合は以下が理由の可能性がありますので、確認してみてください。

  • 借入希望額に対して、年収が少ない(年収の3分の1以上の金額は借りられない)
  • 過去の返済や支払いで滞納、遅延がある
  • 他社カードローンからの借入金額が多い

融資を受けるメリット・デメリット

融資の目的は事業のために必要な資金です。つまり、事業用資金の資金調達方法が「融資」となりますが、融資にはメリットとデメリットがあります。

融資を受けるメリット

メリット① 経営を安定させ倒産のリスクを低減させることができる

会社の倒産は「手元資金」が無くなった時に起こります。つまり、手元に資金を確保しておくことは事業を継続させていく上でとても重要なポイントになります。

創業や事業拡大などで、手元資金をすべて使ってしまうと、何かあった時に対応する資金が無くなってしまいます。そのため、創業や事業拡大など大きなお金が必要な場面では、借りることができるタイミングで融資を受けることで、安定した経営が可能となり、倒産のリスクを低減することが出来ます。

メリット② 低金利でお金を借りることができる

先ほどにもご説明させていただいたように、低金利での借り入れが可能です。

金利は、公的融資(日本政策金融公庫など)や民間融資(銀行や消費者金融)などの融資を受ける機関と申し込む商品会社の状況や経営者の方の個人の状況で利率が決まります。

メリット③ 実績が付くことで融資が受けやすくなる

融資の受け取り先にもよりますが、創業してから数年間安定した経営を行うことで、金利が下がり融資が受けやすくなることがあります。

長期間経営が成り立つことで社会的な信用度がアップし、融資する側も安心してお金を貸すことができるようになるためです。

融資を受けるデメリット

デメリット1:融資決定までに時間がかかる

事業計画や会社、経営者の状況など、細かな審査が実施されるため、融資の実行までには1ヶ月~2ヶ月程度の時間がかかります。

創業時などに融資を検討している場合には、創業時期から逆算し、融資を受けるための準備を行う必要があります。

デメリット2:返済する必要がある

返済の必要があるという点では、「借金」も同じです。事業用資金の資金調達では、VCやエンジェル投資家からの投資を受ける、助成金や補助金を活用するという方法もあります。

投資家や助成金、補助金による資金調達は原則として返済の必要はありません。

しかし、融資は金融機関からの借入となりますので、毎月、きちんと返済が必要です。

返済が滞ったり、返済できない状況になると個人の信用情報などに傷が付く可能性があります。

借金のメリット・デメリット

メリット 審査から借り入れまでが早い

金融機関などから借金をする場合、融資を受ける場合よりも簡易的な審査で借り入れが可能です。機関によっては最短即日で借り入れができる場合もあります。

必要とする金額がそれほど大きくなく、すぐに必要な場合は活用するメリットが大きいかと思います。

デメリット 返済を滞納すると信用情報に傷がつく

融資よりも、気軽に借り入れができてしまうため、返済計画を具体的に立てないままお金を使ってしまうことで、返済を滞納してしまう方も多いです。

滞納が頻繁に起こってしまうと、あなたの信用情報に傷がつきます。そうすることでカードやローン審査に通らなくなってしまうこともありますので、大いに注意しましょう。

自身の収支などから、どれくらいのペースで返済が可能かを事前に見積った上で借り入れを行うよう、計画性を持つことが重要です。

融資も借金も信用があってこそ、お金を借りることができる

前述のように、融資を受ける場合も、金融機関などに借金をする場合も、個人の信用情報が大きくかかわってきます。

お金を借りるためには、しっかり返済できる計画性が必要です。金融機関は過去の記録や情報をもとに審査を行うことになりますので、心当たりのある方は今後の支払い関連には注意を払った方が良いです。

もし自分で判断をするのが難しかったり、申請の手順や書類作成に不安があったりする場合は、専門家や融資の認定支援機関に相談してみるのが良いでしょう。

まとめ

今回は融資と借金の違い、これらを利用するメリットや審査に関する注意事項について、ご説明させていただきました。

お金が必要な理由や状況は人それぞれだと思います。借り入れができるのか不安な方も、動き方によっては様々な方法がございますので、一人で悩んでしまわず、ぜひお気軽にご相談ください!

 

◆著者情報

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