子どもの金融教育は0歳からできる!子どもの自活力を育てよう!

人生100年時代となり、今の子どもたちが大人になる20年後には、国民の3人に1人が65歳以上になると言われています。

このことから、子どもたちが将来受けられる社会保障(年金や医療)は、今の大人が受けられるものよりも期待ができません。終身雇用、賃金右肩上がり、大学を卒業して就職すれば人生安泰、という時代はとっくに過ぎ去りました。

生きていくために「お金」は欠かせません。今の時代、自分の人生を切り開く自活力のある人に必須なのは「金融知識」です。

しかし、いまだに日本では、義務教育下でのお金の教育がほとんど進んでおりません。いつか親の手から離れる子どものために、ご家庭で金融教育をしてあげませんか?

そこで当記事では、ファイナンシャルプランナーであり自身の子どもにも金融教育を実践してきた筆者が、0歳からできる金融教育についてお伝えします。

子どもの金融教育は何のためにするのか?

子どもに金融教育を施す目的は、ずばり「お金のやりくり力」を身に付けること。「お金のやりくり力」には次の3つのスキルが含まれます。

【お金のやりくり力に含まれる3つのスキル】
  • いつ、いくらのお金が必要になるかを計画するスキル
  • 目的のために必要になるお金を貯めるスキル
  • 今自分が持っているお金を楽しく使うスキル

どれも簡単に見えて、実は大人でも実践が難しいスキルです。実際、これらのことが実践できずに困っている大人が、筆者のところに相談に訪れるんですよ。それに筆者自身、FPになるまで身についていなかったスキルです。

3つのスキルはある日突然身につくのではなく、経験の積み重ねによって身につきます。しかし、キャッシュレス社会となった現代では、子どもの目に「現金」が映る機会が減っていますし、おつかいに行く子どもも昔より減っているように思います。

自分で「現金」を手にしないと経験することもできないからこそ、現代では親が意識的に子どもの金融教育を働きかけることが大切なのです。

海外では学校の授業で金融教育が行われている

海外では、学校における金融教育が日本と比較してかなり進んでいます。日本とは異なり、学校の授業の一環として子どもの金融教育が実施されているのです。

たとえば、イギリスでは小学校から高校まで金融教育が順序立ててプログラムされています。お金の管理や計画から、利率の計算、借金、金融商品、税金にいたるまで、学校の授業で学ぶことができます。

また、フィンランドは色々な教科の中に金融教育の素材をちりばめ、自然と金融知識が身につくようなプログラムが設定しています。

日本の公立学校でも経済や税金、社会保障に関することは学べるようになってきましたが、子どものがお金のやりくり力を学べる授業がまだないのが実態です。

将来的に子どもが困ってしまうことがないように、子どもの年齢に合った適切な金融教育を施してあげましょう。

子どもの年齢に合わせた金融教育の方法

金融教育は、子どもが生まれてからすぐに始められます。とはいえ、子どもの年齢によってできることが異なるため、年齢に合わせて金融教育の方法を変えていく必要はあります。

たとえば、年齢が0歳と3歳の子どもでは、できることも親とのコミュニケーション力も違うのが事実です。金融教育を始めたい方は、子どもの年齢に応じて、どのような教育ができるのかを見ていきましょう。

0歳から3歳くらいまでの子供には「お金の大切さ」を教える

子どもはママとパパの言動を実によく見ています。そこで、子どもが0歳~3歳くらいまでの時期は、親自身がお金を大切に扱うことを意識しましょう。

たとえば、小銭をポンと机に投げたりしていませんか? 大人の財布を自由に触らせたりしていませんか? 赤ちゃんはママやパパの財布が大好きですが、「お財布は大事なもの」と言い聞かせ、子供に自由に触らせないようにしてください。

また、一緒に買い物に行くときは、現金払いも取り入れて、子どもが「お金の動き」を見る機会を増やしてあげましょう。

3歳くらいになったら子ども名義の口座を作って、もらったお年玉を子ども自身の手でATM入金してもらうのがおすすめです。自分のお金をママと同じようにATMに入れるという体験をすれば、子供がより「お金」に興味を持ち大切にするようになりますよ。

4歳~小学校くらいまでの子供には「お金が手に入る流れ」を教える

子どもが4歳~小学生くらいの頃には、「お金はどこからか降ってくるのではなく、誰かの役にたって手に入るもの」ということを伝えたいですね。

いまや、お金の手に入れ方は働くだけではありません。そのため、子供には「働いて手に入れる」だけではなく、「誰かの役に立って手に入れる」と伝えるべきです。

たとえば、ママやパパの仕事や芸能人やユーチューバーの話など、子どもが興味を持ちそうな仕事の話を例にして、「お金は降ってくるものではない。こんな風に役にたって手に入るものなんだ」ということを教えましょう。

また、4歳以上の子どもは、お金は使えばなくなり、欲しいモノを買えなくなることも、何度も伝えれば少しずつ理解できます。ダダをこねられるのはウンザリしますが、できるだけスーパーなどに一緒に行って、「今日は〇〇円持ってきているから、これで夕飯の材料の〇〇と〇〇を買おうね」などと声かけをしてから、一緒に買い物をしましょう。

さらに、小学生くらいの子どもには、おつかいにもチャレンジを。筆者は子どもが園児の時に、できるだけ空いている時間を狙って、スーパーの中でおつかいさせて遠くから見守っていました。自分でお金を渡してお釣りをもらうという体験も、お金を大切にする気持ちに結びつきますよ。

小学生くらいの子供には「お金の使い方」を教える

小学生になったら、そろそろおこづかいの始め時です。お手伝いに応じておこづかいを渡す方法も良いですね。お手伝いをしてくれた時には親が感謝の言葉をしっかりと伝えることがとても大切。嬉しくなる上に、役に立ってお金が手に入ることを実感できます。

おこづかいの管理は透明な貯金箱が最適。お金を入れれば増えるし、使えば減ることを視覚的に理解できるので、子どもでも管理が楽です。貯金箱の中のお金がなくならないように使えるようになれば100点です。

おこづかいを始める時には、親は助けない「おこづかいだけで買うモノ」を決めるのがおすすめです。お金が足りなくなって子どもがダダをこねても助けずに我慢して、計画をどう立てるかアドバイスしてあげましょう。自分のお金を使って喜ぶ経験もできて、やりくり力も身につきます。

また、公共交通機関を利用するために電子マネーを持つ時期でもありますね。これはキャッシュレスにも慣れる良いチャンス!「見えないお金」は使いすぎてしまうことも良い経験になるでしょう。

親がクレジットカードやスマホ決済などキャッシュレスで買い物するときには、「見えていないけれど、お金が銀行から減る」ということを言葉でちゃんと伝えてあげましょう。

子どもが楽しくお金のことを学ぶにはクイズやゲームも効果的

子どもに金融教育を施す場合、クイズやゲームを通してお金のトリビアを教えてあげるのも、子どもが楽しくお金を学び、さらに好きになるためにおすすめです。

金融広報中央委員会や日本銀行など、多くの機関が子どものための金融教育サイトを公開していますので、ぜひ親子でチャレンジしてみてください!

【金融教育サイトの例】
提供機関 金融教育サイト 用意されている子ども向けのコンテンツ
金融広報中央委員会 おかねのね お金の使い方や役割、仕事に関することを、学年別に学べる
日本銀行 にちぎんキッズ お金の仕組み、秘密に関する動画やゲームが満載
お金の話あれこれ 紙幣や貨幣の写真が多く掲載されたお金のトリビアが豊富なサイト
金融庁 カネールのKINYOUランド お金に関するクイズやゲームが満載

子どもに金融教育を施せば、色々な経験を積み重ねて3つのスキルが上がり、人生を豊かに過ごすための「お金のやりくり力」が身につきます。

欲しいモノややりたいことのために、今もお金を楽しく使いながらも貯められるようになったら、子どもの金融教育は大成功! クイズやゲームを通して、親子一緒に頑張るのもおすすめです。

著者情報

人物 プロフィール画像_スズキサヤコ様
氏名 鈴木 さや子( 株式会社ライフヴェーラ 代表取締役 )
職種 ファイナンシャルプランナー・キャリアコンサルタント
専門分野 教育費
保険
住宅ローン
マネー&キャリア教育
確定拠出年金
保有資格 CFP
1級FP技能士
DCプランナー1級
キャリアコンサルタント(国家資格)